反転魅力、予想外の味 - ケールチップ
数年前、5月が始まったばかりの頃、家族と外出するためにメノナイトビレッジ(清教徒村)に行ってきたことがある。 見るだけでも気分が良くなる幼い苗木や苗、並んでいる果物があるファーマーズマーケットは、私の足取りを無駄に忙しくさせた。
私の太ももにぶら下がっている紫色の木蓮を一本買って、この木蓮が大きな木になって私に陰を垂れる日を想像する。 庭のどの辺を植えるのかという考えで頭の中も忙しい。 苗屋ではいろいろな野菜の苗を選ぶ。 手に入れるのがそれほど簡単ではないイエロー·ズッキーニとアーティチョーク、レモン·ボビーナと紫のケールを買った。 特に紫色のケールの場合は、まだ肌寒い天気に露地で腐るのではないかと思い、家の中で2株を育てて庭に植えた。
その年の夏が黒ずんでいく頃、もう少し育てて食べるからといって大事にしておいたケールもこれ以上は育たない。 葉脈の部分の紫色がどうしてそんなにきれいなのか分からない。 縁のフリルも、どうしてそんなにきれいにしわができたのか、感嘆の声が自然に出る。
長い間熟睡できなかった私に、医師や漢方医はワインを一杯勧めたりする。 寝るのに役立つというが、あまりにもアルコールが嫌いで、それを実行に移すのが容易ではない。 寝るために何かに依存するのもなんだかプライドが傷つく。
しかし、知らないふりをしてワイン一杯を注いでみる。 昼間採っておいた菜園のケールをオリーブ油を塗って塩を少しかけて焼いたところ、口の中でパサパサして壊れるその香ばしさが高級だ。 野菜を取り除き、熟睡のために自尊心を捨て、そのように夏も過ぎ、歳月も過ぎた。